韓国のコミュニティサイトより「今年、韓国映画は低迷、日本映画は大成功」というスレの反応を翻訳して紹介します。
今年、韓国映画は低迷、日本映画は大成功
ドラマは、確実に日本より韓国のほうが人気がある(OTTの影響が大きい)が、映画に関しては明らかに押されているのが現実だ。新しい題材も新しい俳優もあまり見えず、制作現場ではスター俳優の出演料が高すぎると嘆く声も出ている。
韓国のエンタメ業界は、年々大きな収益を見込めるOTTに集中し、映画館はチケット代の高さから観客がためらい、試しに観ることすら簡単ではなくなっている。
韓国映画が来年、反転できるのかを見守りたい。
リュ・スンワン監督の『ヒューミント』、
ナ・ホンジン監督の『ホープ』が期待作だという。
韓国では興行的に振るわなかった『어쩔수가 없다(どうしようもない)』だが、ゴールデングローブ賞やアカデミー賞を受賞できるかどうかも注目されている。
(ゴールデングローブではすでに最終候補に入っており、授賞式は1月初めに行われる。アカデミー賞は3月開催で、来月に外国語映画賞の最終候補に残るかどうかが決まる。)
もちろん受賞すれば誇らしいことだが、すでに観た観客の中には「そこまでの作品か?」と感じる人もいそうだ。
日本の在日コリアン監督が制作した『国宝』という映画も、中国の『覇王別姫』に匹敵する名作だと言われている。歌舞伎文化を何らかの形で批評する内容なのだろうか・・・。
そして今年は、アニメーションが本当に最高レベルの興行成績を記録した。
アメリカや日本のアニメに、韓国映画は非常に厳しく押されている。
そもそも韓国では、アニメで熱心なファン層を作ること自体がかなり難しく、その中で『走れハニ』のコンテンツが再び復活したのは、まだ救いだった。日本はアニメ天国で、映像美のレベルもまったく違う。
『K-POPデーモンハンターズ』一本で満足できる状況ではなく、韓国映画産業そのものが、コロナ以降ずっと危機にあるように見える。
『ソウルの春』級の社会的波及力を持つ作品や、『犯罪都市』『ベテラン』シリーズのような興行保証のあるアクション映画でなければ、もはや観客1,000万人を動員する作品を作るのは難しそうだ。
人気のあるシナリオはすべてOTTに流れてしまい、打つ手もない。
名監督の作品であっても、必ず成功する保証はない。
なぜ日本の作品ばかり観るのか、と疑問に思う人もいるかもしれないが、ゲーム、ドラマ、映画、音楽産業は、そもそも不買運動が成立しにくい。
中国や日本にどんな感情があっても、彼らが作るコンテンツは昔から今まで楽しまれており、政治・外交的な対立があっても、輸入を完全に止めない限り、産業が大きな打撃を受けた例はほとんどない。(中国ゲーム、日本のアニメやゲーム)
周辺国の中で、韓国を好まない人たちでさえ、韓国ドラマやアイドルは継続的に消費している。
文化コンテンツは国境を選ばない。
韓国映画が再び復活するには、業界全体が本気で生まれ変わり、面白い作品を作ること、そして映画チケットの価格も1万ウォン以内、もしくは1万ウォン前半に抑えるべきだ。
ポップコーンセットまで買うと4万ウォン台を支払わなければならない、そんな時代を作ってしまったこと自体が間違いだ。
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韓国の反応
その通りで、付随的な効果をこちらが享受しているだけ。
劇場に行かない生活に慣れてしまって、今となってはチケット代で観客を呼び戻すのももう遅いんじゃないかと感じる。
ディズニープラスも似たようなものかもしれない。
チケット代+軽食代を考えたら、モーテルの一部屋を貸し切ってデリバリーを頼むほうがいいってなるw
どうせチケットが1万ウォンしなくても、毎回行く人なんてそんなに多くないと思う。
映画を観る
人たちの生態系自体が、家でOTTを観る形に変わってしまって、今さら値段を下げて「また映画館に来てください」と言っても、もう遅いんじゃないか?
あの俳優たちが、いわゆる「韓国映画のアイコン」になってから、もう20年以上経っているのに。
今の20〜30代の俳優たちが、重みのある世界的な俳優へと成長してくれたらいいんだけど・・・。
マーベルが人気俳優やキャラクターじゃないとヒットしないのと、どこか似ているのかもしれない。
ただ、映画界全体で見れば、良い作品は多かったとも感じている。
個人的にはもう映画館に戻らないと背を向けた観客の気持ちを、まず引き戻すことのほうが大きな課題なんじゃないかと思ってる。
映画を作ってOTTに売り渡しながら、値段を無茶苦茶に吊り上げて、サブスク料金を上げさせるようなことだけはしないでほしい・・・。
それでも映画のクオリティ自体は、日本映画に張り合えるレベルだと思ってる。